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Honey・Apple

一次創作メインのイラスト・小説ブログ。(現在企画始動中) 小説の感想等、お気軽にコメントください^^

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2012.02.19 Sun 22:28
 ネオン様の…小説タイトルではないのかもしれませんが、『穴の空いた時計』にあった追想のSSを別視点から書かせていただきました!////
 ネオン様のところと重複する部分があります。もっと上手く要約できたらよかったのですが(´;ω;`)
 あ!あとリンドのウェインさんの呼び方を変えさせてもらいました勝手にすみません…!

 なんだか内容がごちゃごちゃしてしまっていますが…書けて満足ですふへへ(^q^)

◆ネオン様宅からウェインさんとシャルさん
◆琥珀様宅からベルディちゃん
◇うちからはグリムとリンド
 以上のキャストになります(*´∀`*)

 では、追記より!
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 その日はひどく運の悪い日だった。
 「厄日だ…」
 思わず、そう呟くほどに。

*

 いつもと代わり映えのしない、そう、今じゃ日常となってしまったチャトランガでの生活。
 以前までいた元の世界に比べれば、ここはなんとも不可思議で非現実的な非日常であるはずだった。今までにも何度か元の世界に思いを馳せることはあったが、そうするといつも頭が痛くなるような、何か大切なことを忘れているような、そんなどこかスッキリしない思いがして気持ち悪くなるためあまり深く考えないうちに思考を閉ざすことにしていた。そしてその行為を繰り返した結果、ここチャトランガでの生活がリンドにとっての日常となってしまったのだ。

 そんなわけで、リンドはいつもと同じように魔物の討伐依頼をチェックするため食堂前の掲示板へと向かった。ひとしきり掲示板に目を通した後、一枚の貼り紙を手に取る。
 level.1が5体。場所はガノシア寄りで少し遠いが、まだ朝なのでそう難しくはないだろうとその依頼を請けることにした。
 しかしいざ討伐に出ようとパーティーメンバーを探してみると、生憎みんなタイミングが悪くベルディ・ロッソラモントしかつかまらなかった。ベルディは毒属性のユニコーンだ。さすがに援護要員一人では討伐には行けない。そこでリンドは黒チェスとの合同パーティーを組むことにした。
 ところがベルディがよく組むという黒チェスのファフニール・ガーネルドは残念ながら出掛けていたようで、そんな彼女の代わりとしてグリムというイレギュラーが加わることになった。
 今思えばこのメンバーの"集まらなさ"は、信じもしない神様からの警告だったのかもしれない。

*

 そうしてリンド、ベルディ、グリムの三人で向かった討伐先で遭遇したのは、依頼の数の四倍にもあたる20体のlevel.1の群れだったのだ。

 「うぇー…こんなの聞いてないよぉ?リンドちゃん」
 「厄日だ…」

 グリムが不平を漏らす中、リンドが再びそう呟く。あっという間に魔物たちに囲まれてしまった。

 「やるしかないって。ほら行くよグリムちゃん!」

 ベルディがチャクラムと呼ばれる円形の刃物に毒魔法をまとわせて次々に魔物たちを切りつけていく。それは確実に魔物たちの動きを鈍くするも、致死量には値しない。代わってグリムが雷で必死に応戦しているが、ポーンの彼一人で20体はさすがに厳しいものがあるだろう。
 リンドはそれらをただ見守るしかできない自分に憤りを隠せないでいた。ぎゅっと握りしめた拳には爪が食い込んでいる。
 このままではいられない…。
 我慢できずにリンドが護身用のナイフに手をかけた、その時だ。
 大きな衝撃音と共にひらりと桃色のリボンが目の前で揺れた。

 「ウェインさん、何で…?」
 「何でじゃない!!いいからコイツらを片付けるぞ!!」

 突如現れた彼は、確かにアリス嫌いで討伐にも消極的なはずのウェインで。しかし彼は今、必死にリンドたちを守るために戦っていた。
 それは稀に見ない彼の奮闘する姿への戸惑いか、それとも彼にまでそうさせてしまったことへの悔しさか。おそらく両方の理由で、リンドはぶるりとその身を震わせたのだった。

*

 ウェインの加勢で何とか魔物を討伐し終えたものの、もはやリンドたちには歩く体力もなくウェインに抱えられてガノシアまで帰ることになってしまった。
 今、彼はシャルの元で手当てを受けているだろう。
 彼はなぜリンドたちを助けたのだろうか。アリスを、討伐という責務を、嫌う彼が…なぜ?
 疑問は尽きなかったが、今考えるべきはそれではないと頭を振った。彼が助けてくれたのは事実だ。お礼をせねばならない。
 グリムはともかく、リンドとベルディはその日ガノシアのギルドで一晩だけお世話になり、翌日帰ることになった。

*

 翌日の早朝、まだベルディが寝ている間にリンドはシャルの元へと向かった。

 「ウェインさん、大丈夫だった?」
 「心配なら君が会いに行けばよかったのに」

 シャルは少し困ったような顔をしていた。それでもリンドはウェインに会いに行かなかった。いや、行けなかったのだ。
 きっと会ってしまえば彼は苦い顔をするだろうし、そうなればお礼なんて耳に入らないかもしれない。そんなのは嫌だった。
 何より、嫌いなアリスを助けた後だ。彼はひどく気をすり減らしているかもしれない。今回のことで一番困惑しているのは彼自身な気がしていた。

 「…だからこれ、渡しておいてもらえないかな」
 「茶葉?」
 「確か彼、紅茶が好きだったろう?ハーブティーなんだ、気を休めるのにちょうどいいと思って」
 「わかった、渡しておくよ」
 「ありがとう助かる」

 そうしてリンドは、お日様がすっかり出た頃にベルディとレテリオールへと帰っていった。



*



 「昨日は散々だったねー、リンドちゃん」
 「そうだね。…今日は、いい日になるといいな」
 「なるよ、きっと!」
 「そう?」
 「うん!ルディが保証してあげる!」
 「ふふ、ありがとう」

 優しげな風が二人の髪を撫でていく。
 今日もまた、いつもと変わらない日常が始まろうとしていた。


end
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No title
つつつつっ繋げていただけてっネオンはっ頭がおかしくなってしまうそうですぅうう!!!
記事に見覚えのある名前を見つけて、しかもリンドちゃん視点で!!
あんな駄文に繋げてくださって本当にありがとうございました////
From:ネオン URL 2012.02.20. Mon 21:54 [Edit]
コメント返信
ネオン様≫
いえいえ(*ノ▽ノ)
駄文だなんてとんでもないです!
すごく素敵なお話だったので、このように書かせていただいてしまいました(*´////`*)
この先ウェインさんにどんな心境の変化が現れてくるのか楽しみです^^
ありがとうございました!
From:舞香 URL 2012.02.21. Tue 10:36 [Edit]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
From:  2012.02.21. Tue 19:20 [Edit]
コメント返信
秘密コメ様≫
ありがとうございます!
攻撃方法とか想像だったのでそう言ってもらえて安心しました(〃´o`)=3
コメントありがとうございました^^
From:舞香 URL 2012.02.22. Wed 18:54 [Edit]
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